第11回 日本生殖再生医学会 [俵IVFクリニックの取り組み]

2016年3月6日、
東京千代田区のシェーンバッハ・サボーにて、

第11回 日本生殖再生医学会が開催され、俵院長をはじめ、
胚培養士が参加して参りましたので、ご報告させて頂きます。

第11回 日本生殖再生医学会

今回のテーマは、「生殖再生医学の近未来」でした。

実験室から生殖医療への応用の可能性を模索するものから、

「採卵時に未成熟であった卵を如何に臨床に用いるか?」
などの現場に近いものまで、様々な内容で大変勉強になりました。

ご報告させて頂きます。


「日本生殖再生医学会」設立趣意書 HPより引用
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「日本生殖医療エンジニアリング研究会」は卵子や精子が先天的に欠如している「絶対不妊の治療法の開発」を目的として2005年に設立されました。以来、毎年日本におけるこの分野の基礎研究者の先端的な研究成果の発表と紹介そして意見交換の場として、過去8回学術集会を開催し、相応の成果を挙げて参りました。

しかし、現行の生殖補助医療の限界が歴然となるにつけ、生殖補助医療技術は今や転換期にあるとの認識を新たにすべき時期に来ております。その理由は現行の生殖補助医療では「高齢女性の不妊」といういわば「新型の難治性不妊」に対応出来ないからです。そこで設立当初の趣旨である「絶対不妊の治療法の開発」に加え、従来の生殖補助医療技術では対応出来ない高齢女性の不妊に代表される「新型の難治性不妊」対する新しい治療法の開発も本学会の標的とすべしと考えるに至りました。

体外受精児の増加そのものは少子高齢化とそれに伴う国民力の低下に悩む日本にとって大変喜ばしい限りではありますが,従来型の体外受精は「高齢女性の不妊」治療の万能薬どころか殆ど無力です。現代日本における女性の社会的進出は目覚ましく、それに比例して晩婚化が予想外に烈しいスピードで進行した結果、「新型の難治性不妊」が出現してきたのです。

その原因は女性の高齢化のため卵巣特に卵子の老化による機能が衰え、これに対しては従来の生殖補助医療技術が無力化しました。原因は晩婚のための女性側の生殖機能の衰え,卵巣の老化による卵子の数の減少や質の低下にあります。根治的治療法は卵子若返り法ですが、現在は研究段階にあるので、早く臨床応用可能な生殖補助医療技術として完成すべき緊急の課題と位置付けるべきであります。

そこで本学会は従来の目標を拡大し,「配偶子の欠如による絶対不妊」に加えて「卵子のエイジングによる不妊」も新たに対象に加え、その治療法の開発も視野に入れた学会活動を今後展開して行きたいと考えております。

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