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仕事と治療の両立について考える [俵IVFクリニックの日常]
女性の社会進出が増え、夫婦共働きが一般的になった現代。
晩婚化などを背景に、不妊治療を受けるご夫婦も増加傾向にあります。
そんな中、NPO法人Fineが2017年に男性 42 名(0.8%)、女性 5,429 名(99.2%)を対象に行った
「仕事と治療の両立についてのアンケート」によると…
9割以上の方が仕事と治療の両立が「困難」だと答えています。
その理由として、直前になるまで検査日が分からないため急な欠勤や遅刻早退をすることになったり、
通院の回数が増えたりして仕事を休んだり早退することで周りに迷惑をかけることを心苦しく感じている方が多いようでした。
また、両立が困難で働き方を変えた人のうちの約半数が「離職」を選択しているとの報告もあります。
ですが、不妊治療をしている方の多くは30〜40歳代。
仕事でも責任のあるポジションにつき部下を抱えるなど、いわば働き盛りの年代です。
その多くが不妊治療のために仕事やキャリアを諦めていることは、企業にとっても大きな損失であると言えます。
治療との両立を可能にするためのサポート体制を整えることは、
有能な人材を確保するという点で、企業にとっても大きなメリットになるはず。
平成 29 年度「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査」(厚生労働省)
厚生労働省でも、不妊に悩む夫婦への支援ということで不妊専門相談センターや事業主向けのリーフレット作成などを行っています。
このような活動が浸透し、仕事と治療の両立を希望する人が、今よりももっと両立しやすい世の中になることを願っています。
厚生労働省「仕事と不妊治療の両立について」