受精卵観察システム [俵IVFクリニックの取り組み]

当院では、先日より受精卵観察システムを導入いたしました。
機器の特徴や効果を、ご報告させて頂きたいと思います。

CCM-iBIS(アステック)

通常、体外受精による受精卵は体内環境と同様に設定された、、
インキュベーター(培養機器)の中で育てますが、受精卵の発育観察の為、
培養機器より出し、培養士が顕微鏡で観察し、評価を行っています。

培養機器の外の環境は、受精卵にとってストレスとなりやすい環境となるため、
当院の培養士は培養器の外に出す時間を限りなく少なくするように作業を行っています。

それに加え、当院の泉町への移転・新築時に、培養室内の温度・湿度コントロール設備を充実させ、
受精卵への影響をさらに少なくする環境となっております。

今回の導入した受精卵観察システムは、
受精卵の発育観察を培養機器より出すことなく連続的に行う事が出来るため、
外界からの胚への影響を最小限度に抑える事ができます。

これにより、受精卵への外界よりのストレスを減らす事で、
妊娠・出産への可能性が高まればと考えております。




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常葉大学健康科学部 見学・実習 [俵IVFクリニックの取り組み]

常葉大学健康科学部 健康学部の学生さん3名が、
当院を見学・実習した際の様子が、静岡新聞に掲載されましたので、ご報告させて頂きます。

Future × 俵IVFクリニック × 常葉大学

記事は看護学生さんの見学・実習の様子と、学部長の影山先生と俵院長との対談がメインの記事で、

対談では、看護教育の現状と、当院の現状を掛け合わせながらの対談となりました。
静岡県の人口流失に歯止めが掛からない中、静岡県内で学べる大学と、先端医療に取り組むクリニック。

これから進路を考える学生さんの目にとまればと思います。

>記事本文

ご報告させていただきます。




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不育症をしっていますか:静岡県健康福祉部 [県・市の取り組み]

不育症について、
静岡県健康福祉部こども未来局 こども家庭課がリーフレットを作成していますので、
ご紹介させて頂きます。

不育症をしっていますか 静岡県

内容は…
・不育症って何?
・どのくらいの人が流産を繰り返すの?
・流産を繰り返す原因って何?
・検査では何を調べるの?
・不育症でも出産できる?
・相談窓口はありますか?

…などについて記載されています。

不育症をしっていますか 静岡県

静岡県では、専門家による電話相談や面接相談をしています。
お気軽にお電話ください。

> 静岡県不妊・不育症相談センター

当院では、不妊治療外来はもちろんの事、
遺伝カウンセリング外来で、不育症についての、より専門的な相談が可能です。


ご参考にしていただければと思います。




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Origio Japan:SpermSlow workshop [俵IVFクリニックの取り組み]

平成28年3月16日、
ORIGIO Japanさんが主催のSpermSlow workshopに、
当院の培養士が参加して参りましたので、ご報告させて頂きます。

Origio Japan主催:SpermSlow works

ORIGIO Japanさんは、世界最大のART(生殖医療技術)ソリューションメーカーで、
培養液・機器などを不妊治療を専門とするクリニックに提供しています。

今回のワークショップは、
ORIGIO Japanさんが新しい試薬の特徴を紹介するワークショップでした。

Origio Japan主催:SpermSlow works

ご報告させて頂きます。




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セイリン工場見学 [鍼灸部門日記]

ひと雨ごとに暖かくなり春の訪れを感じる今日この頃ですが...
みなさん体調は崩されてはいませんか。

先日、私たちは静岡市清水区にあります、セイリンの工場見学に行ってきました!
…セイリンってなに?と思われる方たくさんいらっしゃると思いますが、実は鍼灸師にはなくてはならないもの「鍼」を作っている会社です。

セイリン工場見学

当院でもセイリン社の鍼を使用し、鍼灸業界では誰もが知る会社です。
このような機会は中々ないので、前日から興奮気味の私でした。

到着後さっそくセイリンの理念や鍼を作る工程の説明をスライドで受け、
私たちの手元にくるまでにとてつもない時間と手間をかけて作られていることに驚きました。

実際に鍼の元になるステンレスワイヤーを見せて頂きました。それがこちらで
す。

セイリン工場見学

この巻きついているワイヤーからまっすぐにする「匡正(きょうせい)」という加工。この工程で曲がったワイヤーをできるだけ真っ直ぐに出来るかがこの後の全ての工程に影響を及ぼす、大切な加工の一つです。この加工は、セイリンにしかない特注の機械で作られている独自技術だそうです。

他にも、鍼先を研ぐ「研削」、すべての汚れを落とす「洗浄」、他のパーツとの「組立」、清潔を維持するための「包装」、安心安全のための「滅菌」と膨大な工程がありました。さらにすべての工程と工程の間に検査がありました。世に出た鍼の品質管理のために1本1本を追跡ができる「ロット管理」、製造後毎年2回のサンプル検査も同時に行われていました。

いろんな工程があるのを理解したうえで、いざ実際に鍼が作られている工場へ。

鍼を作っている部屋と廊下の間に、気圧差を起こし、ゴミや菌が中に入らない工夫があり、製造スタッフの方は顔しかでない服を着用しエアシャワーを浴びるなど清潔への取り組みが徹底的に管理されていました。

鍼は元となるワイヤーの加工からはじまり、最後の箱詰めまで進んでいくのですが、ほぼすべて人の手に触れず無菌のまま機械が仕上げまで行います。全自動の機械を設計し組み立ては、セイリンの社員たちで行い、より質の高いモノ作りのために全てカスタマイズしながら自ら作っていくそうです。だからこそ世界にここだけにしかない機械になります。最後に抜き取り検査で異常がないことを確認し、出荷になります。

セイリン工場見学

いろんなことを、たくさん詳しく説明して頂き本当に貴重なお時間でした。

私たち鍼灸師は、手の感覚で治療をしています。この時、鍼の形状が少しでも違えば私たちの感覚は迷い技術は発揮されなくなってしまいます。

しかし、セイリンさんは何度作っても同じ形状同じ角度、私たち治療者のことをすごく考えて頂いていることに感銘致しました。また治療した際に、いかに痛みがでないか、いかに心地よく鍼を受け入れるか治療者からの立場だけでなく患者様からの立場になって考え製造して頂いていること、すごくありがたく思います。

私たちもセイリンさんの患者様への思いに負けないくらい、より良い治療を受けて頂けるか考えながらこれからも精進していきたいと思います。

セイリン工場見学




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第11回 日本生殖再生医学会 [俵IVFクリニックの取り組み]

2016年3月6日、
東京千代田区のシェーンバッハ・サボーにて、

第11回 日本生殖再生医学会が開催され、俵院長をはじめ、
胚培養士が参加して参りましたので、ご報告させて頂きます。

第11回 日本生殖再生医学会

今回のテーマは、「生殖再生医学の近未来」でした。

実験室から生殖医療への応用の可能性を模索するものから、

「採卵時に未成熟であった卵を如何に臨床に用いるか?」
などの現場に近いものまで、様々な内容で大変勉強になりました。

ご報告させて頂きます。


「日本生殖再生医学会」設立趣意書 HPより引用
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「日本生殖医療エンジニアリング研究会」は卵子や精子が先天的に欠如している「絶対不妊の治療法の開発」を目的として2005年に設立されました。以来、毎年日本におけるこの分野の基礎研究者の先端的な研究成果の発表と紹介そして意見交換の場として、過去8回学術集会を開催し、相応の成果を挙げて参りました。

しかし、現行の生殖補助医療の限界が歴然となるにつけ、生殖補助医療技術は今や転換期にあるとの認識を新たにすべき時期に来ております。その理由は現行の生殖補助医療では「高齢女性の不妊」といういわば「新型の難治性不妊」に対応出来ないからです。そこで設立当初の趣旨である「絶対不妊の治療法の開発」に加え、従来の生殖補助医療技術では対応出来ない高齢女性の不妊に代表される「新型の難治性不妊」対する新しい治療法の開発も本学会の標的とすべしと考えるに至りました。

体外受精児の増加そのものは少子高齢化とそれに伴う国民力の低下に悩む日本にとって大変喜ばしい限りではありますが,従来型の体外受精は「高齢女性の不妊」治療の万能薬どころか殆ど無力です。現代日本における女性の社会的進出は目覚ましく、それに比例して晩婚化が予想外に烈しいスピードで進行した結果、「新型の難治性不妊」が出現してきたのです。

その原因は女性の高齢化のため卵巣特に卵子の老化による機能が衰え、これに対しては従来の生殖補助医療技術が無力化しました。原因は晩婚のための女性側の生殖機能の衰え,卵巣の老化による卵子の数の減少や質の低下にあります。根治的治療法は卵子若返り法ですが、現在は研究段階にあるので、早く臨床応用可能な生殖補助医療技術として完成すべき緊急の課題と位置付けるべきであります。

そこで本学会は従来の目標を拡大し,「配偶子の欠如による絶対不妊」に加えて「卵子のエイジングによる不妊」も新たに対象に加え、その治療法の開発も視野に入れた学会活動を今後展開して行きたいと考えております。

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